出発前日、バカリャウ(干し鱈)を食べてチケットを買う。

火曜日。

ここの宿はユースホステルで、前の宿と比べると食堂が広く、朝食時には他の国の旅行者と一緒に話せるのが楽しい。前の宿はほとんどがブラジル人で、働いている人もポルトガル語と、ほんの少しスペイン語が分かる程度だった。(他の南米の国を周った後だったので少しスペイン語が話せたが、彼らとは残念ながら、ほとんど通じなかった。)

食堂で席が隣りだった、ペルーから来ている親子(母親と女の子2人)と話した。女の子は10代ぐらい。その親子はサンパウロでペルー料理のレストランをこれから始めるらしく、その前の休暇らしい。(その後、街中でこの母親と偶然会い、話を聞いていると、彼女自身、あまりブラジルに行きたくないそうで、娘2人と最近、喧嘩ばかりしているらしい。−確かに生意気そうだったけど−
ただ話しを聞いていただけだったけど、彼女もまた誰かにただ話を聞いてもらいたかったのだろう。

食堂の上の階にあるテラスで、ハンモックに寝て本を読む。屋根が付いているので直接陽が差さず、爽やかな風が吹き抜けていて、気持ちがいい。


昼食を食べに宿を出る。町を散歩していると食堂にバカリャウの文字が。
以前ポルトガルを旅していたとき、食べ損ねたので入ってみる。量り売りの店で、いつも食べている市場の食堂よりも2倍くらい高い。食事をしているお客さんも、ちゃんと靴を履いている人やワイシャツを着ている人達。
−みんな美味しそうにたべているなぁ。







いよいよ明日出発するのでハンモックとチケットを買いに行く。
チケット売り場は港の桟橋近くに何軒かある。ビーチパラソルを立てて、机と椅子があるだけ。このおっちゃんに決める。直感で信用出来そうだった。その人の目や
雰囲気を1つの目安にしてきた。だけど、これは”信用出来そう”よりも
”自分が好感を持てる”に近い気がする。”自分が好感を持てる人”
なので”信用出来そう”ということなのか・・。