真夏の夜の夢

日曜日
昨夜は、冷房が効いていて、快適に眠れた。持ってきた寝袋もあったし、かけ布団もあったので気持ち良く眠る事ができた。相部屋だから、遠慮して早く眠ったというのもあるけど・・。
前の宿では扇風機はあったけど、部屋の上の方に通気窓みたいなのがあり、(もちろん網戸なんてない)そこから何匹か、蚊が入ってきていて、耳元で不快な羽音をたてられ、なかなか眠れない事もあった。
それに個人的には、少し寒いぐらいの冷房で布団にくるまって寝るのが好きだ。


以前、その当時付き合っていた彼女とタイのバンコクへ行ったとき、その女性は扇風機さえも、喉を痛めるという理由で嫌がり
結局、汗をかきながら、蒸し暑い夜を過ごした事を思い出した。朝、起きると、もちろん汗をびっしりかいていたけど、
以外とぐっすりと寝ることができた。(・・と思う。確かそうだった。最近はその彼女の寝顔さえ
思い出すことができないけど・・。)
それぞれの家庭の味、というものがあるように、それぞれの家庭の冷房の使い方、というのもいろいろあるものだなぁとその時は
妙に納得したものだった。

今日は日曜なので、市場はガラガラしている。他の場所へ行ってみる。

セントロから15分ほど歩くと、観光名所のアマゾネス劇場へ着く。英語の劇場内ツアーに参加して、アメリカから
来ている学生の団体と一緒に劇場内を観る。ステージ上で、なにか演奏の練習をしている。訊けば今夜、ここの劇場でジャズコンサートをやるらしい。帰り際に今晩のコンサートのチケットを買う。



コンサートを観終わって外の広場でビールを飲む。辺りはすっかり暗くなっている。
周りの店もほとんど閉まっている。
劇場内は冷房が効いていたので、外にでると汗ばんでくる。
800円ほどで約3時間、アマゾネス劇場で演奏を楽しんだ。(3階の真正面のボックス席で舞台全体が見えた)
ブラジルのマナウスに来て5泊もしているけど、何か不思議な感じだ。
写真や動画などを後で見れば、また思い出す事もあるだろうけど、匂いだとか、市場で食べた魚の味なんかは忘れるのだろう。
暗い夜道を歩いて帰る。